2008.8.26 07:50
先日、小学生から「この式はどんな意味か? 710×5 1/2=0.141」と出題されました。マジに考えていたら、「ナット-・カケ・ゴハン・ワ・オイシイだよ。テレビでお笑い芸人がやってた」と大そう得意げ。この小学生に「分数は好きか」と尋ねると、「大嫌い」と即座に返ってきました。
分数は、紀元前1650年ごろに書かれた古代エジプトの数学書リンド・パピルスにも登場しています。たとえば、何とも不思議なことに、分子が2で分母が奇数の分数が、分子が1の異なる分数(単位分数という)の和の形で記述されているのです。すなわち2/5=1/3+1/15、2/7=1/4+1/28…2/101=1/101+1/202+1/303+1/606。
(1)同じ量のパン片が5個以上になるように、まず4個のパンそれぞれを2等分して、同じ量(1/2)のものを8個つくる。5人がそれぞれ1/2の量を1つ分ずつ取る(図1)。(2)余った1/2の量の3個のパン片をそれぞれを2等分して、6個の同じ量(1/4)のパン片をつくる。5人のそれぞれが1つ分(1/4)ずつ取る(図2)。(3)余った1/4の量を5等分し、5人が1つ分(1/20=1/4×1/5)ずつ取ると余りはゼロ(図3)。(4)毎回、5人は同じ分量ずつ取ったので、5人の分け前はみんな同じで、1人分の量は1/2+1/4+1/20と表せる(図4)。
すなわち、この分配の手順に従えば、4/5=1/2+1/4+1/20と必ず単位分数の和で表せるというわけです。
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